【言葉の言い換え】意識をポジティブ化して、セレクト力を鍛えよう

こんにちは。
高島友美です。

このブログでは、話し方やコミュニケーションに関して実践型のテクニックをお伝えしています。

今日のテーマは「言葉の言い換えや意識について」です。

最近、書店を巡ると「言い換え」などの書籍が沢山出ていますね。
いわゆる、「言葉のチョイス、セレクト」に関する本です。
目立つところに陳列されていることも多く、興味深そうに手にとっている方も。
また、雑誌やウェブ記事などでもよくクローズアップされていますね。
それだけ、今の世の中で沢山の方が関心を持っている分野ということなのでしょう。

たった一言、されど一言。
今日はそんな言葉のチョイスやセレクトにまつわるお話です。

話し言葉は、理解し易い言葉で話そう

時折、「話す仕事をされているだけあり、言葉がお綺麗ですね」と言われることがあります。
大変光栄なことですが、私はあまり難しい言葉を使いません(笑)。
式典の司会や手紙など、改まった場面では気に掛けるようにはしておりますが…。
基本的に意識していることは「伝わりやすい言葉かどうか」です。

やはり「話し言葉」は伝わりやすい方がいいですよね、というのが私の持論です。
なんせ相手は自分と同じ人間なのです。
「伝わりやすい言葉」=「相手が理解し易い言葉」だと思っています。

難しい言葉をかみ砕いて伝えるのも、ひとつのテクニック。
現にラジオを聴いていますと、そこまで難しい表現で話す方は少ないと思います。
耳に入ってきやすい言葉=わかりやすい言葉な訳です。

例えば「忌憚(きたん)のないご意見をお聞かせください」という言葉があります。
ビジネスなどの場によっては相応しいことも重々承知の上ですが、少しかたく感じる言葉ですね。
本ではこのように書いてある!とすべて鵜呑みにせずに、TPOやお相手の層に合わせて「どうぞ遠慮なさらず、ご意見をお聞かせください」などわかりやすい言葉を選んでも良いでしょう。
時と場合を考慮して言葉を選ぶことは、ホスピタリティであり、あなたの品格なのです。

気持ちにピッタリ当てはまるワードをチョイスしよう

そんな私がさらに心がけていることは、いかに「今の自分の気持ちにあてはまる言葉を選んでいるか」です。
例えば、嬉しい時。
あなたはどのようにその嬉しさを伝えるでしょうか。

「嬉しいです!」でも、もちろん◎。
そこにあなたの笑顔が加われば、花マルですよね。

そう、それだけでも花マルなのですが、今日が少し「嬉しい」バリエーションをいくつか提案します。
例えば「嬉しい」はこのように少しニュアンスを変えることが出来ます。

(一例)

  • 「心がはずみます」
  • 「心がときめきました」
  • 「嬉しさで胸がいっぱいです」
  • 「胸が高鳴ります」
  • 「心地よいドキドキが続いています」
  • 「ワクワクが止まりません」
  • 「嬉し涙が出そうです」
  • 「とても幸せな気持ちになりました」 などなど…

あなたの「嬉しい」は、どの「嬉しい」に近いでしょうか?
ワクワクする「嬉しさ」だったのか、涙が出るくらい「嬉しかった」のか、ほんわか幸せな気分に包まれる「嬉しい気持ち」だったのか…。
一言で「嬉しい」といえど、さまざまなシチュエーションがあるはずです。

「どう楽しかったのか」気持ちをもっと伝えよう

続いて、よく口にする「楽しかった」はどう表現できるか見てみましょう。
一覧で並べてみます。

  • 「心が躍りました」
  • 「心が満たされました」
  • 「リフレッシュできました」
  • 「大変有意義な時間を過ごせました」
  • 「充実したひとときでした」
  • 「時間がいくらあっても足りません」
  • 「またお会いできる日が待ち遠しいです」
  • 「思い出し笑いをしてしまいそうなくらい、笑顔が絶えない一日でしたね」 などなど…

メールなどでも「楽しかったです!」の一言を添えることが多いと思いますが、このように少しニュアンスが違う言葉を選ぶことで「あなたが、どう楽しかったのか」がより伝わりやすくなりますよ。

臨場感が伝わると、あなたの人柄も伝わる

上記の例を見て、ビジネスで使えるかどうかは時と場合とそのチョイスによるかもしれませんが、「その人の臨場感」は伝わるはず。
現に私は目上の方とお話しする機会も多いですが、自分の感情により近い表現を選ぶことで「人となり」を理解して頂けることが多いと感じています。
ビジネスで硬い表現が続く中、一言柔らかいニュアンスが入ったワードをセレクトするだけで、言葉に人柄と温度が出てきます。

言い換えと思考をポジティブ化しよう

また、言葉の言い換えと思考に関してはぜひ「ポジティブ化」をおすすめします。

一例ですが

  • 「この商品は安い」→「この商品はお値打ちだね」「コストパフォーマンスが高い」
  • 「これってよく見かける(ありがちな)商品」→「定番のアイテム」「ポピュラーになってきている」 

などから

  • 「今日も明日も仕事…」→「このご時世、仕事があるってありがたい!」
  • 「暇すぎる」→「ゆっくりできる余裕がある」

など、「言葉」や「思考」をなるべく前向きに!



何でもかんでもポジティブに変換することは難しいですが、思考の癖を少しポジティブ寄りにすることで、その言葉のチョイスが脳に刻まれ、いつの間にか口から出る言葉が前向きになります。
つまり、あなたの選ぶ言葉=あなたの人柄になるという訳ですね。
意識をするだけで、きっとあなたの言葉のセレクトは変わってきますよ。
ぜひ日々の言葉をすこーしだけ「ポジティブ化」してみてくださいね。

言葉のセレクト、チョイスについてのご相談も承っております。
詳しくはこちらのページをご覧くださいませ。

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